水素を使った実験
水素の発生の実験は、実はかなり危険な実験であるらしい。うっかり教師が引火させてしまい、凄惨な爆発事故になったケースも少なくないんだとか。フラスコは割れると危険なガラス製だから、爆発で飛び散ったはずみで失明した生徒もいるんだそうだ。水素がそんな事故を招いたなんてニュースはほとんど聞かないが。
水素の元素記号はH。「スイヘイリーベ…」で始まる元素記号の暗唱は、若い頃、誰もがやったことだろう。文系人間の私はほとんどの元素記号を忘れてしまったが、一番最初であるHはさすがによく覚えている。H2Oが水だというのもだ。誰もが元素記号として、水素を親しみぶかいと考えていることだろう。
水素というと、どうしても爆弾のイメージが強い。それ以外でも、エンジンや太陽など、爆発するもののイメージがあるから、どうしてもこれが体にいいという気はしない。だが、鉄分の不足が人体に悪影響を及ぼすように、水素が足りないとまずい、ということが、遠い将来に論ぜられるのかもしれないな。
水素爆弾の実験で沈んだのが、旧日本海軍の旗艦「長門」である。ビキニ諸島沖で行われた実験では、戦争での沈没を免れた「長門」が標的として使われたのだそうだ。この戦艦は水素爆弾の爆発でも簡単には沈まず、まる一日ほどそのまま海上に健在だったという。さすがは日本を代表する戦艦だ。